ズバリ編集のポイント!!―― スムーズにできる会報・広報誌づくり術 講座開催報告

1月16日(木)、23日(木)
ズバリ編集のポイント!!
―― スムーズにできる会報・広報誌づくり術

講師 大工原 潤 氏 (さいたま市市民活動サポートセンターセンター長)

今回は、ブログ、FacebookなどのITメディアが普及しても、情報発信の中心となっている紙媒体に焦点を当て、「会報、広報誌」のつくり方をテーマに講座を開催しました。
数々の会報・広報誌の編集作業に携わっている大工原氏から、原稿を作成する準備、原稿の編集、レイアウトのポイントまでわかりやすく解説していただきました。

1. 編集の段取りと「ラフレイアウト」
■「読まれる」「読まれない」広報誌
読まれる(読みやすい)広報誌には理由があります。まず、ありがちなNG例として、(1)紙面いっぱいの情報で読む気が薄れる。(2)関係者への配慮から、関係者の名前だけを列挙する。(3)長い文章が続き文章の整理がされていない、などの3点が挙げられます。
広報誌を受取る人に、何を伝え、どのような情報を手に入れてもらいたいか、また、読者が何を望んでいるのか、読者を第一に考えてラフレイアウトを作成することが「読まれる」広報誌作成の第一歩です。

■どんな広報紙をつくるか?
誰のための何のための広報紙か、その目的や内容を決め、発行日を決めて必要な日数を予測してスケジュールを決めます。

■体裁を決める
(1)判型(紙の大きさ)を決める
一般的にはA4版が多いですが、封筒や送料と関連するので、慎重に決めます。
(2)ページ数や留め方を決める
4ページの倍数(A4をA3の裏表に印刷して折ると4ページ)が多いです。
(3)余白を決める
原則として4辺均等に余白を取ります。A4サイズなら15ミリ程度を推奨します。
(4)縦組/横組、段組を決める
縦組の方が長文は読みやすいが、表や数字が多い原稿は横組みの方が処理がしやすいです。1行の文字数が多いと読みづらいので、メインの文章は2段、3段をお勧めします。
(5)本文の文字サイズを決める
9~12ポイントがお勧めです。
(6)「台割」をつくる
全体の設計図ともいえる「台割」に、各ページにどんな記事を載せるか決めます。特集記事が前に、連載記事はページの後ろに配置するのが基本です。

■「ラフレイアウト」の基本
(1)タイトル部分は大きめの枠を用意
読者を引き付けるのは、魅力的なタイトルです。そこに目がいくようにタイトルの位置と大きさを確保します。リード(記事の要約)は150文字程度が目安です。
(2)各ページに図版(写真)を入れる
文字だけのページは読者が敬遠しがちです。できるだけ各ページに図(写真)を入れます。一つを大きくし、メリハリをつけます。
(3)文章のスペースは余った部分
タイトル、リード、図版を確保し、余った部分が文章になるようにレイアウトします。

設計図ができたら、原稿の執筆です。他の人に原稿執筆を依頼する際は、ラフレイアウトを見せ、明確な文字数をお伝えします。さぁ、設計図をもとに原稿作成を行って下さい。

2.原稿の整理(編集作業)
でき上がった文章を読者の目線をもって読みやすくする作業が原稿の整理です。

■原稿整理って何するの?
(1)企画意図と合っているか、確認する
原稿の文字数は適切か、企画意図と合っているか確認します。
(2)時には文章の構成を組み替える
文章の前後を入れ替えて、結論や書かれている内容を理解しやすくします。
(3)段落替えをする
長い文章は、句読点でまとめて区切ったり、段落替えを行うことで読みやすくなります。
(4)誤字や誤変換に注意する
同音意義語の場合は、誤字や誤変換が多くなりがちですので、チェック・修正します。
(5)用語を統一する
漢字とひらがなの表記や数字の表記を統一するのは編集者の大事な仕事です。
(5)タイトルで読者の目を引き付ける
タイトルは10~20文字に短くし、「おや?」「何だ?」と興味を持ってもらうことが第一です。

3.デザインの基本
「くっきり」「すっきり」「どっきり」
■「くっきり」――見せる技術
本当に必要な情報だけを掲載するようにします。関連情報は近くにレイアウトするか、一つの文章にまとめます。書体は、「明朝体」「ゴシック体」の2種類を使うのが基本です。

■「すっきり」――整える技術
「揃える」ことはレイアウトの基本です。仮想線を引いて、タイトルや文章の書き出しの端を揃えると見違えるほどよいデザインになります。

■「どっきり」――目だたせる技術
大きく目立たせたいもの(タイトル)は一つにし、文字や図版のサイズに大きな差をつけます。スペースを設けることもメリハリをつけるために有効です。スペースがあれば文字が小さくても目立ちます。

今回は、明日からでも取り組めるように、講座の中から抜粋してまとめました。講座に参加された方は振返りとして、参加できなかった方も広報紙作成の手引きとしてお役立ていただければ幸いです。 ⼠ാ
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